赤ちゃんが泣くと胸が張るって本当?オキシトシン反射の仕組みを解説する
皆さまこんにちは。
ズボラ妻です。
赤ちゃんがぎゃーっ!と泣いた時、吸われているわけでもないのに胸がツーンとなった経験ってありませんか?
わたしも最初はたまたまかと思っていましたが、実はこれちゃんと仕組みがあるんです。
今日はそんな不思議な現象について解説します。
そもそもどうしておっぱいが張るの?
赤ちゃんへの授乳中、おっぱいにツーンとする感覚がありませんか?吸われている方だけでなく、反対側のおっぱいが反応して母乳が出て来るなんてこともありますよね。
まず乳房には小さなぶどうの房のようなものが沢山詰まっています。そのぶどうの粒にあたるものを乳腺胞といい、乳腺胞の中で血液から少しずつ母乳がつくられ溜められています。
授乳を始めると、脳からオキシトシンというホルモンが分泌されます。このオキシトシンが乳腺胞の中から母乳を押し出す役割を果たしています。これをオキシトシン反射(射乳反射)といいます。
この反射がおっぱいがツーンとする感覚のことです。
オキシトシン反射は授乳中以外も起こるの?
オキシトシン反射は、以下の時に起こります。
授乳や搾乳をした時
授乳や搾乳をするとその刺激が脳へ伝わり、オキシトシンが分泌されます。
赤ちゃんのことを考えた時
実はこのオキシトシン反射はお母さんの気持ちに反応しても起こります。赤ちゃんの泣き声を聞いた時だけでなく、授乳のことを考えるだけでオキシトシンが分泌されます。
これが、赤ちゃんが泣いた時に胸が張る原因ですね!
オキシトシンは幸せホルモン
実はこのオキシトシン別名幸せホルモンともいわれています。オキシトシンが分泌されることで、ストレスが軽減され、気持ちが安定するなどの幸福感が得られるようです。
オキシトシンは赤ちゃんとの触れ合いだけでなく、恋人といちゃいちゃしたり、感動したりすることでも分泌されます。
一方でオキシトシンはお母さんの気持ちに左右されるため、ストレスを感じたり、動揺することで出なくなる可能性もあるのです。
ただし、お母さんがリラックスできる環境に身をおくことで、再度分泌されますので安心して下さい。
搾乳量と赤ちゃんが飲んでいる量が違うのもオキシトシンのせい!?
搾乳器で搾乳した量と赤ちゃんが飲めている量が違うという話を聞いたことありませんか?
これも搾乳している時は、搾乳の行為に集中してしまったりと、授乳に比べて赤ちゃんのことを考えていない=オキシトシンの分泌が十分でないことが関係しているかもしれません。
そのため、実際に赤ちゃんが飲んでいるときの方が搾乳量よりも多くなる傾向にあるのです。
まとめ
赤ちゃんの泣き声を聞いただけで、おっぱいがツーンとするなんて、とても不思議な現象ですがきちんと理由があるんですね。
お母さんは授乳する前から血液中のオキシトシン濃度があがり、赤ちゃんへの母乳を与える準備を始めるそうです。
お母さんの体と赤ちゃんは通じ合っているということが良く分かりますね。
それでは今回はこのへんで。